豊国神社の唐門は、この神社の見所の1つです。
国宝に指定されている、桃山時代の建築物となっています。
豊国神社の唐門がある場所は、本殿の正面です。
参道を歩いて行けば、唐門に到着します。
しかし、唐門の扉の前には、柵が置かれているため、本殿前まで行って、参拝する事が出来ません。
この柵は、三が日の時に撤去されます。
その時だけ、門をくぐり、本殿前で参拝する事が可能です。
そんな豊国神社の唐門の注目ポイントは、大きく分けて4つあります。
鯉の滝登りと目無しの鶴の彫刻。
そして、蟇股の豊臣家の家紋と扁額です。
これらを写真で紹介しつつ、豊国神社の唐門の魅力に迫りたいと思います。
今回は、豊国神社の唐門を紹介します。
何かの役に立てば幸いです。
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豊国神社の唐門の見所
豊国神社の唐門の概要
豊国神社の唐門は、向唐門の四脚門です。
向唐門とは、前後に唐破風が付いている唐門の事。
四脚門とは、門柱の前後に2本、計4本の控柱を設けた門の事です。
赤い丸の部分が、唐破風です。
そして、青い丸の部分が、控柱となります。
もとは、伏見城の城門で、徳川家康が伏見城を廃城にした時に、二条城に移築されました。
その後、南禅寺金地院を経て、豊国神社へとさらに移築され、現在に至ります。
見所は、蟇股・扁額・目無しの鶴・鯉の滝登りの彫刻です。
これらを見る事が出来る場所は、下記の写真に番号を参考にして下さい。
①蟇股にある豊臣家の家紋。
②後陽成天皇宸筆の扁額。
③目無しの鶴の彫刻。
④鯉の滝登りの彫刻。
鯉の滝登りと目無しの鶴
それでは、順番に見所を紹介していきたいと思います。
こちらが、鯉の滝登りの彫刻です。
中国の故事に、黄河の急流にある竜門の滝を、鯉が登り切って、龍になったというものがあります。
その事から、鯉の滝登りは、立身出世の象徴となりました。
またこの事は、立身出世の関門を、登龍門と言う由来にもなっています。
突破するのが困難な事に、立ち向かおうとしている方。
三が日に、豊国神社へ参拝する事をお勧めします。
この期間は、豊国神社の唐門(登龍門)をくぐる事が可能です。
登龍門を突破(くぐって)して、縁起を担いで下さい。
そして、目無しの鶴の彫刻です。
なぜ、この鶴には、目がないのでしょうか。
それは、あまりの見事な出来栄えのため、完成すると鶴が飛び立ってしまうかもしれないので、あえて目を入れずに、未完成のままにしたと伝わっています。
気になるのが、本当に目が入っていないのかです。
そこで、写真を限界までアップにしてみました。
目の輪郭はありますが、確かに目は入っていません。
どちらの彫刻も、江戸時代に活躍した伝説の彫刻家・左甚五郎の作です。
祇園祭の鯉山の鯉や養源院の鶯張り廊下も、彼の作品と伝わっています。
また、知恩院の七不思議の1つである「忘れ傘」。
この傘は、左甚五郎が置いていったそうです。
扁額と豊臣家の家紋・太閤桐の透かし彫り
豊国神社の唐門の扁額です。
この扁額は、後陽成天皇が宸筆(※)したものです。
(※宸筆とは、天皇陛下の自筆、もしくは筆跡の事)
蟇股にある豊臣家の家紋です。
豊臣家の家紋は、五七桐と呼ばれています。
三が日の豊国神社の唐門
豊国神社の三が日は、唐門をくぐって本殿へ参拝出来る日です。
そういう訳で、1月2日に豊国神社へ訪れました。
唐門(登龍門)をくぐって、立身出世の間違いなしです。
いつもある柵がありません。
いざ突破、唐門(登龍門)。
これで、自分にも出世街道の道が開けるはず。
しかし、今の所は、全く変化がありません。
これからに期待です。
豊国神社の唐門の裏側です。
普段は見る事が出来ない光景に、ちょっと感動しました。
これを見る事が出来ただけでも、来た価値はあります。
そして、扉の裏面です。
こちらも、普段見る事が出来ません。
このような彫刻が施されていたんですね。
せっかくなので、じっくりと唐門を鑑賞しました。
至る所に、豊臣家の家紋がありますね。
この後、本殿へ参拝。
出世するかは分かりませんが、大満足の豊国神社への初詣でした。
豊国神社の駐車場
豊国神社は、無料の駐車場を完備しています。
自家用車15台分を止める事が可能です。
豊国神社へ車で参拝を考えている方。
利用を検討してはいかがでしょうか。
豊国神社へのアクセス
豊国神社への行き方です。
JR京都駅から、市バスに乗車。
博物館三十三間堂前で下車、徒歩5分ほどで到着。
詳しいアクセス方法は、こちらを参照して下さい。
★豊国神社へのアクセス。京都駅からの行き方。
写真付きで紹介しています。
(周辺地図)
豊国神社の関連情報
・豊国神社の御朱印と御朱印帳。