霊山観音は、京都東山区にある珍スポットです。
珍スポットという言い方は、霊山観音側からすれば不本意かもしれませんね。
しかし、東山区の名所の中では、異質を放っているのは事実です。
私が初めて霊山観音の存在を知ったのは、京都霊山護国神社と霊山歴史館を訪れようと、維新の道の坂を上っていた時の事。
左手に、巨大な白い観音像が目に入ってきました。
この大観音像が、異質を放っている原因です。
今だったら、喜んで近づいていったであろう巨大観音像。
しかし、昔はうぶだった私は、何だか怪しく感じて、近づかないでおこうと心の中で誓った事を覚えています。
正直、何かやばい事に巻き込まれるのでは?
そう思っていた程です。
家に帰って調べてみると、そんな怪しい施設ではない事が判明。
霊山観音は、昭和30年に石川博資氏によって建立された宗教施設です。
第二次世界大戦の戦没者および戦争の犠牲になった方の冥福を祈念するために、建てられました。
怪しそうな雰囲気はありますが、中に入るとそんな事は全くなく、見どころも多数あり楽しめますよ。
もちろん、御朱印を頂く事も可能です。
御朱印を集めている方は、ぜひもらって下さいね。
ちなみに、霊山歴史館は、霊山観音歴史館ではありません。
幕末・明治維新期の歴史を研究する専門の博物館です。
全く両者には関わりがありませんので、ご注意ください。
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霊山観音の見所やアクセス方法
霊山観音の紹介
参拝時間は、午前8時40分から午後4時20分まで。
拝料金は、一般200円、高校生以下が150円となっています。
隣にある高台寺の拝観料が600円。
拝観料を比べるのはナンセンスですが、東山区の名所の中では、安い拝観料ではないでしょうか。
見所で真っ先に思い浮かぶのが、大観音像。
池の前ドーンと鎮座されています。
白衣観音をイメージして制作された大観音像。
高さは24メートル。顔だけでも6メートルもあります。
総重量は、約500トン。
ショットコンクリート打工法で制作されました。
何とこの観音像の中に、入る事が可能です。
入口は、像の後ろ側にあります。
観音像の胎内には、十二支の守本尊が安置。
自分の干支を探して、何かしら祈願して下さいね。
観音像の下には、本尊の十一面観音が祀られいます。
次の見どころは、願いの玉。
一体何のために、巨大な球体のオブジェがあるのか?
それは、参拝者の願いを叶えるため。
玉に触れて願い事を心の中で呟きながら一周すると、願いが叶えられるそうです。
球形というのは、如意宝珠の形状となっています。
如意宝珠とは、全てを生み出し育む天地の気・宇宙エネルギーの事。
この地には、平安時代に密教の秘宝である「能作性如意宝珠」が、埋蔵されていました。
その事から、ここに願いの玉が安置されています。
恥ずかしからずに、金の球体に手を添えて、クルリと回ってください。
願いが叶うかもしれませんよ。
次は、愛染明王堂。
縁結びにご利益がある仏様として信仰が厚い愛染明王。
ここで祈願すれば、良縁に恵まれるかも。
節分会(十二支まつり)、花まつり(釈尊降誕会)や万灯会供養、萩観賞会(萩まつり)、巳成金(みなるかね)大縁日と行事ごとも多いです。
このような行事が行われる時に、訪れてみても良いかもしれません。
山門の上から巨大観音像が、にょっきりと出ています。
東山に観光に訪れた際は、ちらりとその姿を拝見してはいかがでしょうか。
霊山観音へのアクセス
霊山観音への行き方です。
京都駅から市バス206に乗車、東山安井で下車徒歩5分。
京阪祇園四条駅から徒歩15分。