東向観音寺は、京都市上京区にあります。
真言宗泉涌寺派の寺院です。
このお寺の境内には、一風変わったものが存在します。
それは、土蜘蛛塚です。
京都で土蜘蛛と言えば、源頼光。
伝家の宝刀「膝丸」で、土蜘蛛を撃退しました。
そのため「膝丸」は、「蜘蛛切」とも呼ばれています。
膝丸は、刀剣乱舞というゲームにも出てくる刀です。
土蜘蛛を退治した刀・膝丸。
土蜘蛛塚がある東向観音寺は、膝丸と縁がある地なのかもしれません。
今回は、東向観音寺の土蜘蛛塚を紹介します。
何かの役に立てば、幸いです。
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東向観音寺の土蜘蛛塚の見所
東向観音寺と土蜘蛛塚の概要
東向観音寺の土蜘蛛塚は、本堂正面の左手にあります。
まず左手にいくと見えるのが伴氏廟。
こちらが伴氏廟です。
この写真の中央の左下の小さな小屋が土蜘蛛塚。
小屋の中には、灯籠が奉納されています。
土蜘蛛の灯篭(火袋)=土蜘蛛塚です。
アップにした写真が、こちらになります。
これが東向観音寺の土蜘蛛塚です。
竿の部分はありません。
火袋の部分のみが奉納されています。
なぜ、土蜘蛛の灯篭が奉納される事となったのでしょうか?
次のような話が伝わっています。
七本松通一条にあった土蜘蛛の塚。
明治年間に発掘した所、石仏等に混じって灯篭を発掘。
ある人物が、その灯籠(火袋)を貰い受けます。
そして、庭に灯籠(火袋)を飾ったそうです。
すると、急激に家運が傾きました。
これは土蜘蛛に違いないと恐れ、東向観音寺へ奉納。
土蜘蛛の灯篭があるのは、このような理由からです。
七本松通一条は、土蜘蛛が棲んでいたとされる場所。
源頼光を苦しめた、宿敵とも言える物の怪です。
平家物語には、源頼光と土蜘蛛の話が書かれています。
頼光が病に倒れた時の事。
頼光の寝所に、大柄な僧が出現。
そして、縄で絡め取ろうとしました。
頼光は、膝丸を持って応戦。
膝丸で僧を切りつけて、撃退の精巧。
翌日、頼光は四天王を引き連れて、血の跡を追います。
すると、北野神社の裏手の塚へ辿りつきました。
そこには、巨大な土蜘蛛が!!
源頼光と四天王は、巨大な土蜘蛛を退治。
だいたいこのような感じのお話です。
この話からも分かる通り、土蜘蛛を退治されたわけです。
それなのに、灯篭に宿り祟る土蜘蛛の執念。
よほど源頼光にやられたのが、無念だったのでしょう。
そんな土蜘蛛塚がある東向観音寺。
刀剣乱舞ファンの方も、そうでない方も、ぜひ立ち寄って下さいね。
東向観音寺の駐車場
東向観音寺には、駐車場はありません。
北野天満宮の参拝者用駐車場を利用して下さい。
東向観音寺へのアクセス
東向観音寺への行き方です。
JR京都駅から市バス50・101系統に乗車。
地下鉄・今出川駅から市バス203系統に乗車。
京阪電車・出町柳駅から市バス203系統に乗車。
京阪電車・三条駅から市バス10系統に乗車。
全て北野天満宮前で下車してすぐに到着です。
(周辺地図)