四条大橋の北東側に、ある像が立っています。
出雲の阿国の石像です。
◆出雲の阿国についての簡単な説明◆
ややこ踊りを基にして、かぶき踊りを創始した人物です。
その事から、歌舞伎の元祖と言われてます。
出雲国杵築中村の里の鍛冶中村三右衛門の娘ではないかと伝わっていますが、詳しい事は分っていません。
阿国は、出雲大社の巫女で一座を率いて上洛します。
そして、慶長八年に四条河原で「かぶきおどり」を披露しました。
その後、北野天満宮の定舞台で名声を得ます。
人気になった一座は、各地を巡業しました。
しかし、江戸時代に入り、女歌舞伎禁止令が出ます。
それにともない、阿国は踊りを披露する場を失いました。
晩年は、出雲に返り出家。
尼僧となって、生涯を終えたと伝えられています。
-終-
今回は、そんな出雲の阿国の石像を紹介します。
何かの参考になれば、幸いです。
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出雲の阿国の石像の概要
出雲の阿国の石像
京都の南座の建物の横には、阿国歌舞伎発祥地の碑があります
さらに、この碑の近くには、阿国の石像がたっています。
場所は、石碑から北西、四条大橋の北東側です。
目の前に、京阪「祇園四条駅」の地上出入り口があります。
こちらが、出雲の阿国の石像です。
台座には、次のような文が描かれています。
「かぶき踊の祖 出雲の阿国
都に来たりて その踊りを披露し 都人を酔わせる」
前述しましたが、四条河原でかぶき踊りを初披露しました。
その縁で、四条河原のすぐ近くに像が立っています。
私は、京都にある石像を、写真に撮ってコレクションしています。
阿国の石像を発見した時は、少しテンションが上がりました。
機会があれば、出雲の阿国の石像を見てみて下さい。
あとどうでもよい事なのですが、「来りて」と聞くと、「悪魔が来りて笛を吹く(横溝正史著)」が真っ先に思い浮かびます。
出雲の阿国の石像へのアクセス
阿国歌舞伎発祥地の碑への行き方です。
京阪「祇園四条駅」で下車。
徒歩約1分。
(周辺地図、赤い丸に位置)