松尾大社は、京都市西京区にあります。
春の花、山吹(やまぶき)が美しく咲く事で有名です。
ヤマブキは、バラ科の植物で、桜の花が散った後ぐらいに、開花。
山吹から連想されるように、花の色は黄色です。
満開になると、バラ科らしく気品ある香りが辺りに漂います。
春の季語で、よく古歌にも詠まれているのが特徴。
また、山吹と言えば、室町時代の武将・太田道灌に伝わる山吹伝説が有名です。
当然の雨に遭い、農家で蓑を借りようと立ち寄った太田道灌。
農家から一人の娘が出てきて、道灌へ山吹の花を差し出しました。
蓑を借りようとしたのに、出てきたのが一輪の山吹の花。
怒った道灌は立ち去り、後日この話を家臣にしました。
すると家臣に、それは後拾遺和歌集の古歌に掛けて奥ゆかしく断ったのだと教えられます。
「七重八重 花は咲けども山吹の みのひとつだになきぞかなしき」
山吹の花を差し出したのは、蓑ひとつ持ち合わせていない貧しい家なので申し訳ないという娘の気持ちだったという訳です。
それに気づかなかった道灌は、己を恥、古歌に精進したと伝えられています。
ツッコミ所はありますが、昔の武将は教養も必要だったという事なのでしょう。
さて、そんな山吹(やまぶき)が咲く松尾大社。
現在山吹まつりが開催されています。
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松尾大社の山吹の開花状況
松尾大社山吹まつり
開催期間は、4月10日頃から5月5日頃まで。
この期間、落語会やフリマ、神前芸奉納などが行われます。
また、5月3日にはライトアップも開催。
一ノ井川沿いのヤマブキや庭園が光に照らされ、昼間とは違った光景を目にする事が可能です。
松尾大社の山吹が咲き場所
松尾大社には、約3,000株の山吹が植えられています。
そして、大きく分けて2つの観賞場所が存在。
1つは、一ノ井川沿いに咲く黄色い山吹。
水面に垂れるように咲く山吹は、見応えがあります。
松尾大社の境内は、無料で拝観可能です。
もう1つは、白やまぶき(シロヤマブキ)です。
こちらは、その名の通り白い花をつけるのが特徴。
場所は、上古の庭の北側。
こちらは、庭園の入園料金が必要となります。
大人500円、学生400円、子供300円。
白やまぶきを抜きにしても、見応えがある庭ですよ。
松尾大社の山吹【現地レポ】
松尾大社の山吹が咲くメインの場所は、楼門前の川だと思います。
このように、川沿いを黄色く染め上げます。
川沿いの中でも人気が高いのが、水車?がある場所です。
水車は、楼門を入って右側(北側)にあります。
ここの水車を入れつつ松尾大社の山吹を撮影している方が多いです。
私もマネして水車を入れて撮影しました。
水車の横には、橋が架かっていました。
その橋越しに、山吹を撮影した1枚です。
個人的にですが、絵になる光景だと思っています。
山吹の撮影スポットして、おすすめです。
松尾大社の山吹は、川沿いに咲くものが有名です。
しかし、川沿い以外の場所でも咲いています。
山吹が見頃の時期に松尾大社を訪れた方は、ぜひ境内をぷらりと散策して、他の場所の山吹も楽しんで下さい。
松尾大社の山吹の見頃と開花状況情報
今年の松尾大社の山吹の見頃と開花状況情報です。
2019の開花状況
2019年:-。
過去の松尾大社の山吹の開花状況
松尾大社のヤマブキの見頃は、例年4月中旬から5月上旬です。
山吹まつりが終了するまでは、毎年ギリギリ見る事が出来ます。
平成27年(2015)の開花状況
平成27年(2015)4月15日:咲き始め、そこそこ見れます。
平成27年(2015)4月17日:見頃です。楽しめます。
平成27年(2015)4月18日:七分咲き~八分咲き。ほぼ満開。
平成27年(2015)4月19日:ほぼ満開で、見ごろとなっています。
平成27年(2015)4月21日:満開。見頃です。
平成27年(2015)4月26日:見頃継続中。
平成27年(2015)4月30日:見頃過ぎ。
平成28年(2016)の開花状況
平成28年(2016)4月14日:咲き始め。
平成28年(2016)4月20日:見頃です。
平成29年(2017)の開花状況
平成29年(2017)4月24日:見頃です。
平成29年(2017)5月2日:まだ見応えがあります。
平成30年(2018)の開花状況
平成30年(2018)4月1日:これから。
平成30年(2018)4月8日:見頃まであと一歩。
平成30年(2018)4月17日:見頃です。
平成30年(2018)4月21日:散り始めですが、まだ見れます。
松尾大社へのアクセス
松尾大社への行き方です。
京都駅から市バス28号系統に乗車、「松尾大社前」下車。
京都駅から京都バス73, 83系統「松尾大社前」下車。
阪急嵐山線「松尾大社」下車、徒歩約3分~5分。
(周辺地図)