八坂庚申堂を訪れた時、境内にいる三猿を探しました。
三猿といっても、本物の猿ではありません。
「見ざる言わざる聞かざる」の三猿の意匠です。
八坂庚申堂の境内の至る場所に、存在しています。
八坂庚申堂の三猿の写真は、「八坂庚申堂の三猿」に掲載しています。
◆八坂庚申堂の簡単な説明◆
八坂庚申堂は、京都市東山区にあります。
天台宗のお寺で、正式名称は大黒山金剛寺庚申堂です。
日本三庚申の1つで、本尊として青面金剛を祀っています。
創建以来、日本最初の庚申信仰の霊場として、現在でも信仰を集めています。
-終-
次に、庚申の説明です。
◆庚申についての簡単な説明◆
庚申とは、干支の庚(かのえ)申(さる)の日の事です。
この日、青面金剛へ手を合わせる習わしがあります。
それには、次のような理由があるからです。
庚申日の夜に、人の体の中にいる三尸の虫が抜け出します。
そして、天帝ぶその人が行った悪行を伝えます。
天帝は罰として、悪さをした人の寿命を縮めるそうです。
この三尸の虫を、青面金剛は喰らいます。
喰らわれる訳ですから、天帝の所へ告げ口にも行けません。
そのためいつしか庚申日に、青面金剛を拝むようになりました。
-終-
三猿は、そんな青面金剛のお使いになります。
八坂庚申堂の境内に、三猿の意匠が多い理由です。
今回は、八坂庚申堂の三猿を紹介します。
何かの参考になれば、幸いです。
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八坂庚申堂の三猿の概要
八坂庚申堂の三猿
八坂庚申堂へ訪れた時に、境内にいる三猿を探しました。
分かりやすかったのが、こちら。
本堂の前に置かれている鉢?の意匠です。
見猿。
言猿。
聞猿。
本堂の前で手を合わせた後、三猿探しを再開しました。
そして、発見したのが灯篭の意匠です。
見ざる。
言わざる。
聞かざる。
灯篭と同化しているので、意識しないと発見出来ないかもしれません。
ところで、「見ざる言わざる聞かざる」とは何なのでしょうか。
調べ見ると、諸説あるようです。
1つ挙げると、漢語にある「不見、不聞、不言」。
その教えが、天台宗の教えとして伝わったとした説です。
それでは、三猿探しに戻ります。
この写真の中に、三猿がいます。
どこにいるでしょうか。
「こっこで~す、ココ!ココ!」
場所は、本堂の屋根の1番上。
そこに、三匹並んで鎮座しています。
写真の中央にいるので、分かりやすかったですね。
しかし、実際に見ると、木々で隠れているので分かり難いと思います。
このように、八坂庚申堂の境内にいる三猿。
他の場所にも、潜んでいるかもしれません。
八坂庚申堂へ訪れた時に、探してみて下さい。
結構楽しいですよ。
八坂庚申堂の駐車場
八坂庚申堂には、駐車場はありません。
周辺の有料駐車場か公共交通機関を利用して下さい。