学問の神様として知られる京都・北野天満宮。秋になると、境内西側にある史跡「御土居（おどい）」が、まばゆいばかりの紅葉に包まれます。
約350本ものカエデが織りなす絶景は、まさに京都を代表する紅葉の名所。
この記事では、「いつ行くのが一番きれい？」という疑問にお答えする見頃や色づき状況、そして「土日は混雑しそう…」という不安を解消する混雑回避のコツまで、2025年（令和7年）の北野天満宮（御土居のもみじ苑）の紅葉を最大限に楽しむための情報を網羅してお届けします。
北野天満宮の紅葉2025：見頃や色づき状況、混雑回避のコツ！（ライトアップあり）
1. 見頃の御土居のもみじ苑を徹底解説！ 紅葉と歴史が織りなす絶景
（北野天満宮の御土居のもみじ苑の紅葉）
北野天満宮の紅葉の見どころは、何と言っても豊臣秀吉が築いた御土居にある「もみじ苑」です。
御土居は京都の街を囲んでいた土塁で、その歴史的な史跡に約350本ものカエデが植えられています。
国の史跡に指定された場所で紅葉を楽しめるのは、全国的にも珍しい体験と言えるでしょう。
苑内には紙屋川が流れ、その渓流沿いに広がる紅葉は息をのむ美しさ。
特に、朱色の鶯橋（うぐいすばし）と紅葉のコントラストは、定番ながらも絶対に外せない絶景スポットです。
橋の上から見下ろす紅葉の絨毯も圧巻ですし、橋の下から見上げる構図もまた格別です。
【写真映えする撮影スポット5選】
① 鶯橋の上から見下ろす紅葉:橋の欄干に寄りかかり、眼下に広がる紅葉の絶景を収める定番アングル。
② 鶯橋の下から見上げる:渓流のせせらぎと共に、朱色の橋とカエデを収める幻想的な構図。
③ もみじ苑の入り口付近:苔むした石段と散り紅葉が風情を醸し出し、和の情緒あふれる写真が撮れます。
④ 流れに映り込むリフレクション:風のない日には、水面に紅葉が鏡のように映り込み、幻想的な一枚に。
⑤ ライトアップ時の竹林:夜間拝観では、竹林が青く照らされ、紅葉の赤との対比が美しい幽玄な世界を演出します。
2. 北野天満宮・御土居のもみじ苑の紅葉情報【2025年】
2025年の北野天満宮（御土居のもみじ苑）の紅葉を楽しむために、知っておきたい最新情報をお届けします。
● 過去の紅葉見頃と今年の気候予想
過去数年のデータによると、北野天満宮の紅葉の見頃は例年11月中旬から12月上旬にかけてです。
紅葉の色づきは、秋の気温が重要な鍵を握ります。特に、最低気温が8℃を下回る日が続くと一気に色づきが進むとされています。
しかし、今年の気候は例年とは異なる傾向にあります。
2025年の夏は記録的な猛暑となり、厳しい残暑が10月まで長引くとの予想が出ています。
秋の訪れがゆっくりとなるため、紅葉のスタートも遅れる可能性があります。
● 2025年の見頃予想
猛暑と残暑の影響を考慮すると、2025年の北野天満宮の紅葉の見頃は、例年よりやや遅くなる可能性が高いでしょう。
■ 色づき始め:11月上旬から中旬
■ 見頃のピーク:11月下旬から12月上旬
特に、ライトアップ期間と見頃が重なる可能性が高いため、夜間の幻想的な紅葉を存分に楽しめるかもしれません。
最新の色づき状況は、今後も定期的に更新していきますので、お出かけ前に必ずチェックしてください。
● ライトアップ情報
日中の壮麗な紅葉とは一味違う、幻想的な夜の紅葉も楽しめます。
ライトアップは、例年11月中旬から12月上旬にかけて開催されます。
夜空に浮かび上がるカエデと、暗闇に浮かぶ鶯橋は息をのむ美しさです。
● 御土居のもみじ苑の基本情報
■ 拝観時間:午前9:00～午後4:00 (ライトアップ期間は時間延長あり)
■ 拝観料:大人1,200円（茶菓子付き）、小人600円
■ 住所:京都府京都市上京区御前通今出川上ル
■ 駐車場:収容台数に限りがあるため、公共交通機関の利用を推奨します。
3. 【必見】混雑を避けてゆっくり楽しむためのコツ
美しい紅葉シーズンは、多くの人で賑わうため、混雑は避けられません。
しかし、ちょっとした工夫で人混みを回避し、快適に紅葉狩りを楽しむことができます。
● 混雑しやすい時間帯は？
例年、特に混雑が集中するのは土曜日・日曜日・祝日の午後1時前後です。
観光客や家族連れが多く訪れるため、歩くのも困難なほど混み合うことがあります。
● おすすめの訪問時間
■ 開園直後の朝一番:
朝9時の開園と同時に入園するのが最もおすすめです。
まだ観光客が少ないため、ゆっくりと紅葉を鑑賞し、写真も撮りやすいでしょう。
■ ライトアップ開始直前:
日中の終わりがけの時間帯も比較的落ち着いています。
日没前後のグラデーションと、ライトアップの幻想的な風景の両方を楽しむことができます。
● 公共交通機関でのアクセスと駐車場情報
北野天満宮周辺は、紅葉シーズンに車で訪れると道路や駐車場が大変混雑します。
京都市内はバスが充実しているため、電車とバスを乗り継ぐのが賢明です。
最寄りのバス停「北野天満宮前」には、多くの系統が停車します。
4. 御土居のもみじ苑とあわせて行きたい京都の紅葉スポット
北野天満宮を訪れたら、少し足を伸ばして、周辺の紅葉名所も巡ってみてはいかがでしょうか。
● 等持院
北野天満宮から徒歩圏内にある等持院は、足利将軍家の菩提寺です。
観光客が少なく落ち着いた雰囲気で、静かに紅葉を楽しみたい方には特におすすめ。
池泉回遊式庭園に映る紅葉は格別の美しさです。
● 光悦寺
鷹峯にある光悦寺は、本阿弥光悦が徳川家康から与えられた広大な敷地を寺とした場所です。
茶屋を巡るように散策でき、十牛の庭からの眺めは、まるで絵画のよう。
紅葉シーズンには、特に風情ある景色が広がります。
● 上賀茂神社
京都で最も古い神社のひとつであり、世界遺産にも登録されている上賀茂神社。
境内の「ならの小川」沿いの紅葉は、落ち着いた雰囲気の中で日本の原風景を感じさせてくれます。
秋の澄んだ空気の中、ゆっくりと散策を楽しむのに最適です。
5. この秋、北野天満宮の御土居で特別な紅葉体験を
いかがでしたでしょうか。この記事では、2025年の北野天満宮（御土居のもみじ苑）の紅葉を最大限に楽しむための情報を網羅してお届けしました。
単に紅葉が美しいだけでなく、豊臣秀吉が築いた歴史的な史跡という背景を持つ「御土居」は、他の紅葉名所とは一線を画す特別な場所です。
今年の猛暑や残暑によって紅葉の見頃は例年より遅れる可能性が高いですが、その分、よりじっくりと色づく美しい景色に出会えるかもしれません。
ピークがライトアップ期間と重なれば、昼間の鮮やかな紅葉と、夜の幽玄な光景の両方を一度に満喫できるという、またとないチャンスです。
この記事でご紹介した混雑回避のコツや周辺の紅葉スポットを参考にすれば、人混みに疲れることなく、自分だけのペースでゆったりと紅葉狩りを楽しめます。
朱色の鶯橋と約350本ものカエデが織りなす絶景は、きっとあなたの心を奪うことでしょう。
さあ、この秋は、歴史と自然が織りなす北野天満宮の御土居で、忘れられない感動的な紅葉体験をしてみませんか？
ぜひこの記事を参考に、あなただけの京都の秋の旅を計画してください。
