十輪寺は、京都市西京区にある寺院です。
文徳天皇の后、染殿皇后(藤原明子)が安産を祈願し無事に出産した事から、子授け・安産のご利益があるお寺としても人気があります。
また、平安時代の歌人・在原業平が、晩年移り住んだお寺としても有名です。
そのため、別名なりひら寺。
在原業平にちなんだ見所が、境内のあちらこちらに見て取れます。
その1つが、三方普感の庭に植えられている業平桜(なりひら桜)です。
今回は、そんな十輪寺の桜を紹介します。
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十輪寺の桜。見ごろや開花情報
十輪寺の桜
十輪寺の桜の見所を書く前に、三方普感(さんぽうふかん)の庭について、簡単に説明します。
十輪寺の三方普感の庭は、江戸時代に造られた小さな庭です。
なぜ、小さくなったのか?
それは、当時の公家の財政が厳しかったから。
お金が無かったから、大きな庭が造れなかったのです。
しかし、小さいながらも工夫を凝らした庭となっています。
庭の大きさを変える事は出来ません。
それならば、見る方向を変えたらいいのでは。
そんな発想から、庭を囲むように本堂・高廊下・業平御殿・茶室が建っています。
高廊下からは天上界、業平御殿からは極楽浄土、茶室からは現実世界。
見る方向によって、3つの世界を観賞(体感?)する事が可能なのです。
(イメージ画像)
そんな十輪寺の三方普感の庭に咲く業平桜。
樹齢約200年のしだれ桜の魅力は、枝を大きく広げて咲く事。
その事から、別名天蓋の桜。
まさに下から見ると、桜の花で空が覆われます。
見所は、色々な角度から楽しめる事です。
三方普感の庭に植えられている桜なので、ある意味当たり前と言えば当たり前の事なのですが。
高廊下の屋根に桜の花がかかる姿も、趣があります。
また庭の中で桜が舞い散る光景は、幻想的な世界へと誘ってくれます。
1本の桜なのに、様々な表情に変化。
何回見ても新たは発見があり、飽きませんよ。
京都の中心地から離れており、アクセスも若干面倒くさい。
そのため、強くオススメ出来ないのが残念な所です。
京都市の桜の名所は、だいたい観賞した。
新たな桜を見てみたい。
そんな方に、オススメの桜です。
機会があれば、十輪寺のなりひら桜を見に行ってみてはいかがでしょうか。
長い道のりをかけて見に行く価値は、あると思います。
十輪寺の桜の見頃と開花情報
今年の十輪寺の桜の見頃と開花情報です。
令和3年(2021)の開花状況
令和3年(2021):ー。
過去の十輪寺の桜の開花状況
過去の十輪寺の桜の開花状況です。
平成27年(2015)
平成27年(2015)3月23日:咲き始め
平成27年(2015)3月31日:ほぼ見頃。
平成27年(2015)4月3日:見頃です。
平成28年(2016)
平成28年(2016)3月23日:業平桜、咲き始め。
平成28年(2016)3月27日:業平桜、見ごろです。
平成28年(2016)4月1日:見頃継続中。
平成28年(2016)4月7日:散ってます。
平成29年(2017)
平成29年(2017)3月31日:咲き始め。
平成29年(2017)4月4日:見頃近し。
平成29年(2017)4月6日:満開、見頃です。
平成30年(2018)
平成30年(2018)3月24日:ほぼ見頃。
平成30年(2018)3月31日:満開、見頃です。
2019年の開花状況
2019年3月31日:見頃です。
2019年4月5日:満開。
令和2年(2020)の開花状況
令和2年(2020)3月18日:咲き始め。
令和2年(2020)3月24日:見頃。
令和2年(2020)3月27日:満開。
十輪寺へのアクセス
JR京都駅から乗車、JR向日町駅で下車。
そこから阪急バス66系統に乗車、小塩停留所で下車。
阪急バスの本数が少ないので、帰りのバスの時間はチェックしておいた方が無難ですよ。
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