京都市中京区に桑原町という地名があります。
桑原町は、全く人が住んでいない場所です。
また、今後も人が住む事はないでしょう。
次の地図を見て下さい。
赤い線で囲われている場所が、桑原町となります。
道路と一部の歩道だけ、それが桑原町なのです。
この場所では、さすがに人が住む事が出来ません。
そんな桑原町の地名の由来は、少し怖かったりします。
ちなみに、実際に訪れて写真を撮影しました。
桑原町の写真は、「桑原町の由来」に掲載しています。
今回は、桑原町の由来について紹介します。
何かの役に立てば、幸いです。
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桑原町の由来の概要
桑原町の由来
京都の怖い地名を調べていた時の事です。
その時に、桑原町を発見しました
桑原町と書いて、読み方は「くわばらちょう」です。
桑原=くわばら、口に出して言った事はありませんか?
「くわばら、くわばら」
雷が落ちた時や叱られた時に口ずさむ、おまじなの言葉です。
◆桑原町の由来について◆
桑原町の由来には、菅原道真が関係しています。
菅原道真は、平安時代の貴族です。
醍醐朝では、右大臣にまで昇りました。
しかし、左大臣・藤原時平により失脚させられます。
そして、大宰府へと左遷され、現地で亡くなりました。
菅原道真は亡くなった後、その恨みから怨霊になってしまいます。
怨霊になった道真は、京の町を雷雨で襲います。
落雷は、道真の怒りだと京の人々は恐れました。
しかし、京の町で落雷がなかった地域が存在します。
それが、桑原です。
なぜなら、桑原は道真の故郷だったからです。
その事から、雷が落ちない桑原で「くわばら、くわばら」と手を合わせて唱えるようになったと伝えられています。
そして、この習慣が、桑原町の地名の由来になりました。
-終-
こちらが、現在の桑原町の様子です。
本当に道路で、誰も住む事が出来ません。
写真左が、京都地方裁判所。
写真右に、京都御苑があります。
この道は何度も通っているのですが、こうしてじっくりと見るのは初めてです。
京都御苑内には、京都御所もあり、京都の人気の観光名所の1つです。
京都御苑を訪れる機会は、あるのではないでしょうか。
その時に、ちらりと京都地方裁判所がある辺りを見て下さい。
そこが、桑原町です。
「くわばら、くわばら」と唱えながら、歩いてみてはいかがでしょうか。
桑原町へのアクセス
桑原町への行き方です。
京阪「神宮丸太町駅」で下車。
徒歩10分ほどで到着。
(周辺地図)