知恩院は、京都市東山区にある浄土宗総本山のお寺です。
知恩院と言えば、除夜の鐘が思い浮かびます。
知恩院の除夜の鐘とその試し撞きの光景は、京都の冬の風物詩です。
僧侶17人で鐘を撞く姿を見ると、今年も終わりだと感じます。
知恩院の除夜の鐘を有名にしたのが、NHKのゆく年くる年です。
あの時に鐘が撞かれているお寺が、知恩院になります。
その時の鐘の音を、1度は聞いた事がある人は、多いのではないでしょうか。
京都の冬の風物詩だけあり、大晦日の知恩院は、多くの人が集まります。
そのため知恩院の大鐘楼の周辺は、毎年行列が出来る程の大混雑です。
何と、毎年3万人の方々が、この日の夜に知恩院に参詣します。
ただ大混雑を覚悟しても、1度は見る価値はある光景です。
それ程、見応えがある行事となっています。
しかし、並ぶ時間を間違うと、見る事が出来ないかもしれません。
なぜなら、参詣入口がある時間になると閉門されるからです。
今回は、そんな知恩院の除夜の鐘を紹介します。
並ぶ時間や混雑具合、掲載中です。
また、鐘を撞いている様子も、写真に撮りました。
「知恩院の除夜の鐘を撞く様子」の章に載せています。
少しでも何かの役に立てば幸いです。
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知恩院の除夜の鐘の見所
知恩院の除夜の鐘の概要
知恩院の除夜の鐘は、大晦日に京都の町に響き渡ります。
今年の開催も、12月31日の大晦日の夜です。
当日の流れは以下の通りとなっています。
知恩院の大晦日の流れ
■16時00分■
昼間の拝観と庭園の拝観が終了。
参詣入口が閉ざされます。
■20時30分■
黒門入口が開かれます。
大鐘楼まで、進む事が可能です。
■22時20分■
法然上人御堂で、法要が開始。
終了後に、僧侶は大鐘楼へと移動します。
■22時35分■
大鐘楼にて、法要が開始。
■22時40分■
除夜の鐘の開始です。
1分間隔で、108回打たれます。
■23時00分■
参詣の入口が閉ざされます。
参詣者の人数によっては、閉門時間は早まる可能性があります。
ご注意ください。
■0時20分■
知恩院の鐘撞きが終了。
※何時まで撞くのか気になる方は、0時20分頃までです。
-終わり-
知恩院の除夜の鐘は、基本いつ訪れても混雑します。
それでは、知恩院へ並ぶ時間は何時頃からが良いのでしょうか。
それは、除夜の鐘を聞きたい時間です。
そして、この後の自分の予定によって変化します。
1番鐘を聞きたい方。
あるいは、この後他のお寺で鐘を撞く予定の方。
そのような方は、開門前の18時30分には並び始めたい所です。
知恩院の除夜の鐘を撞く光景を見たら、すぐに退散。
円山公園へ抜けて、次の目的地へと移動して下さい。
知恩院がある東山区には、除夜の鐘を撞けるお寺が多数ありますよ。
次に年を越して除夜の鐘を聞きたい方。
並ぶ時間は、22時頃が良いのではないでしょうか。
閉門時間があるため、あまり遅くに並ぶと入れない可能性があります。
閉門時間が23時頃なので、混雑を考えて1時間前には並びたい所です。
次におススメの見学場所を、紹介します。
鐘楼前の入り口付近は、大変込み合います。
出来れば、鐘楼前の入り口は避けて下さい。
それでは、どこが良いのか。
入り口から左側のスペースへ、移動しましょう。
入り口付近よりは、混雑していません。
入り口よりも、比較的楽に見学が出来ますよ。
写真も、まだ撮影しやすいです。
正面で立ち止まるより、左に移動。
頭の片隅にでも覚えておいてもらえれば幸いです。
ところで写真については、禁止にはなっていません。
そのため、写真を撮るのは大丈夫です。
ただ、なるべくご遠慮くださいとの事。
数枚撮影したら、場所を変わる心遣いは必要だと思います。
無茶な人が出てくると、全面的に撮影禁止になる可能性大です。
マナーを守って、撮影しましょう。
知恩院の除夜の鐘の試し撞き
知恩院の除夜の鐘は、試し撞きの日が設けられています。
本番さながらの光景を見る事が可能です。
試し撞きの日は、12月27日。
時間は、14時からとなっています。
昼間なので、写真も撮りやすく見やすいです。
大晦日に見る事が出来ない方は、こちらを見るのもありかもしれません。
大晦日の雰囲気は伝わるのではないでしょうか。
知恩院の大梵鐘と撞き方
知恩院の大梵鐘は、日本三大梵鐘の1つ。
方広寺と東大寺と並ぶ大梵鐘として、有名です。
(知恩院の鐘)
高さ3.3m、直径2.8m。
重さ約70tもある大梵鐘です。
その大梵鐘は、17人の僧侶達によって大晦日の夜に撞かれます。
親綱という太い綱を持つのは、撞き手です。
そして、他の16人の僧侶は、小綱を持ちます。
撞き手の掛け声とともに、撞木を大きく引く小綱を持つ僧侶達。
その後、撞き手は、撞木に仰向けにぶら下がるような態勢とります。
そして、体全体を使って大鐘を打ち鳴らすのです。
知恩院の除夜の鐘は、このようにして108回鳴り響きます。
なお、特殊な撞き方をするため、一般参加はありません。
その迫力ある撞き方を、見学するだけです。
撞く事は出来ませんが、参詣する価値は大いにあります。
ぜひ、大晦日の夜、知恩院の除夜の鐘を見て、体感して下さい。
知恩院の除夜の鐘を撞く様子
知恩院では、除夜の鐘の予行練習が行われます。
知恩院の除夜の鐘の試し撞きです。
本番の除夜の鐘は、大晦日の夜に撞かれます。
しかし、試し撞きは昼過ぎから開始です。
また、混雑具合も大晦日の夜よりかなり少な目となっています。
このような理由で、写真は撮りやすいです。
そういう訳で、試し撞きの日に、知恩院へと訪れました。
いつ訪れても、迫力がある三門です。
ちなみに、この日の京都は小雨がぱらつくお天気。
鐘を撞く時は止んで欲しいと願いながら、三門をくぐります。
三門をくぐって、男坂の階段を上がります。
まっすぐ歩いていくと、大鐘楼の看板が立っていました。
無事に、知恩院の鐘へと到着。
時間は、13時30分。
知恩院の除夜の鐘の試し撞きの開始が、14時頃。
30分前に到着して、2列目を確保しました。
場所は、鐘の正面右側です。
ここを選んだ理由は、前列の方の背が低かったからです。
橦木(鐘を撞く棒)には、既に綱が繋がれていました。
この親綱、子綱を17人の僧侶が持って、鐘が撞かれます。
待つ事、約30分。
僧侶達が、鐘を囲むように集まって合掌しています。
いよいよ、知恩院の除夜の鐘の試し撞きの始まりです。
こちらが、鐘が撞かれた瞬間です。
僧侶達が、子綱を持っていますね。
そして、私は気づきます。
この場所からだと、近すぎて親綱を持っている撞き手が見えない事に。
試し撞き開始5分。
早々と、場所取りした所を撤退。
後ろに下がり、全体が見える場所へと移動しました。
そして、撮影したのがこの1枚です。
親綱を持っている撞き手が見えると思います。
知恩院の除夜の鐘は、鐘を背にして撞きます。
この独特の鐘の撞き方が、人気の理由の1つです。
こちらが、撞かれた瞬間の写真です。
良い感じに、綱が揺れています。
とても好きな瞬間だったのですが……。
撞き手が、写っていません。
撞く瞬間は、撞き手の姿勢がとても低くなるので、この位置からだと一緒に撮るのが難しいです。
真横(北側)へ移動しました。
ここからだと、子綱を持っている様子が、良く分かります。
さらに移動して、鐘の裏やや斜め後ろから撮影。
見物人は、鐘周辺で3列から4列ほどです。
混雑しますが、本番ほどではありません。
知恩院の鐘を撞く姿を撮るだけなら、試し撞きの日はおススメです。
最後に、真横(南側)へ移動。
低い態勢の撞き手の姿を、撮る事が出来ました。
報道の方と若干重なりましたが、これは仕方がありません。
あちらはお仕事なので、良い位置で撮影するのは当たり前です。
この1枚が撮影できたの、大満足。
試し撞きは続いていましたが、この場所を後にしました。
時間を確認すると、14時15分です。
今回の結果から、撞き手を撮影したいのなら、鐘の南側が良いと思います。
望遠レンズ(機能)を持っているのなら、東側の階段の上もおススメです。
知恩院の駐車場
知恩院には、駐車場があります。
ただ、除夜の鐘の時は利用できません。
24時間の駐車場に止めるか、公共交通機関を利用して下さい。
個人的には、公共交通機関がオススメです。
知恩院までのアクセス
知恩院への行き方です。
JR京都駅から市バス206系統に乗車。
知恩院前で下車、徒歩5分で到着。
地下鉄の利用する場合です。
東山駅で降りて、徒歩8分ぐらいで到着します。
(周辺地図)
知恩院の関連情報
・知恩院の御朱印と御朱印帳。
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