祇園祭の名物「ちまき」は、厄除けや無病息災のご利益があるとされ、毎年多くの人が求めに訪れる人気アイテムです。
その中でも断トツの人気を誇るのが「長刀鉾(なぎなたぼこ)」のちまき。
山鉾巡行の先頭を飾る格式ある鉾で、ご利益の高さやデザインの美しさから、入手希望者が後を絶ちません。
今回は、長刀鉾のちまきがなぜ人気なのか、どこで・いつ買えるのか、混雑する時間帯や並ぶ目安時間など、現地に行く前に知っておきたい情報を詳しく解説します。
2025年(令和7年)の祇園祭に初めて行く方は、ぜひ参考にしてください!
長刀鉾のちまきが祇園祭で人気No.1の理由
長刀鉾とは?山鉾巡行の先頭を担う格式ある鉾
長刀鉾(なぎなたぼこ)は、祇園祭を代表する「山鉾」の中でも、巡行の先頭を担う特別な鉾です。
高さ約25メートル、重さ約12トンの巨大な鉾は、祭の象徴的存在。稚児が乗る唯一の鉾としても知られ、「悪疫退散」の祈りを込めた格式ある鉾として、毎年多くの人々が参拝に訪れます。
厄除け・無病息災のご利益があるとされる
長刀鉾のちまきは、厄除け・無病息災・家内安全のご利益があるとされ、玄関先に吊るして1年間飾る風習があります。
中に笹や食材は入っておらず、あくまで「厄除けのお守り」としてのちまきで、信仰心と伝統文化が今も息づいています。
なぜ長刀鉾が人気?他の鉾との違いとは
祇園祭では他の鉾町でもちまきが頒布されますが、長刀鉾のちまきは毎年行列ができるほどの人気です。その理由は、
・祇園祭の象徴的存在であること
・鉾町が四条通沿いにありアクセスしやすいこと
・稚児を乗せる唯一の鉾という「特別感」
・見栄えのするデザインと立派な護符付き
などが挙げられます。
長刀鉾のちまきはどこで買える?頒布場所・時間まとめ
ちまきの頒布は「長刀鉾会所」で行われる
長刀鉾のちまきは、長刀鉾会所(京都市下京区四条通烏丸東入ル)で頒布されます。
実施期間は、7月13日~16日で、特に初日は多くの観光客や地元の方が列を作ります。
頒布される日程と時間帯(2025年版)
2025年の7月13日~16日です。
例年、頒布時間は午前10時頃から夜9時頃までが目安ですが、人気のため夕方には売り切れる場合もあるため、なるべく午前中に訪れるのが安心です。
値段や1人あたりの購入制限はある?
長刀鉾のちまきは、1本1,000円前後(2024年:1,200円)で頒布されることが多く、数量限定のため、購入制限(例:1人2本まで)がかかる年もあります。
詳細は現地の案内板で確認しましょう。
長刀鉾のちまきを買うには並ぶ?混雑状況と時間帯の目安
並ぶ時間帯は?午前・午後の待ち時間の違い
おすすめは午前中に訪れること。
ただし休日の9時30分に訪れた方が2時間以上並んで11時30分に手に入れたという情報もあります。
休日は午前中でも混雑します。
朝イチが狙い目?穴場の時間帯
どうしても並びたくない方は、7時前には到着しているようにしましょう。
注意点は、並ぶ時間は短くなりますが待つ時間は長くなります。
長刀鉾のちまき購入のコツと注意点
現地での並び方・マナーと支払い方法
会所前ではスタッフの指示に従い、整列して順番を守って並ぶのが基本です。
支払いは現金のみ対応の年もあるため、小銭を用意しておくとスムーズです。
熱中症対策・持っていくと便利な持ち物
7月の京都は非常に暑く、並ぶ時間も長いため、帽子・日傘・冷却シート・飲み物は必須です。
小型の折りたたみ椅子があると、待ち時間も快適になります。
雨の日はどうなる?ちまきは濡れても大丈夫?
雨天でも頒布は行われますが、ビニール袋などで包まれることが多いです。
ちまき自体は丈夫な素材でできており、多少の雨では問題ありません。ただし、持ち帰り後はしっかり乾燥させてから飾りましょう。
長刀鉾以外にも人気のちまきはある?おすすめの鉾も紹介
長刀鉾の他にも、個性豊かなちまきを頒布している鉾町があります。
・月鉾(つきぼこ):ご利益は「商売繁盛」、デザインも華やか
・函谷鉾(かんこぼこ):学問成就のご利益で学生に人気
・菊水鉾(きくすいぼこ):健康長寿のご利益あり
複数の鉾町をまわって、ちまきを集めるのも祇園祭の楽しみのひとつです。
まとめ|祇園祭で長刀鉾のちまきを確実に手に入れるには
・長刀鉾のちまきは、祇園祭で最も人気が高く、厄除けや無病息災のご利益があるとされるお守り
・頒布は7月13日〜16日、長刀鉾会所にて
・購入は混雑を避けて午前中が狙い目、特に平日が穴場
・熱中症対策・小銭の準備・並ぶマナーも大切に
2025年(令和7年)の祇園祭を訪れる際は、ぜひ長刀鉾のちまきを手に入れて、1年間の無事を祈りましょう。