禅居庵(摩利支尊天堂)は、京都市東山区にあります。
建仁寺の塔頭寺院で、ご利益は開運勝利。
見所は、摩利支天堂と祀らている摩利支天。
そして、境内の至る所に存在する猪達です。
摩利支天は、陽炎を神格化した女神。
開運勝利にご利益があるので、中世の武士の間で信仰が広まりました。
楠木正成は、摩利支天像の小像を兜に入れて出陣したそうです。
毛利元就の旗印は、摩利支天を用いていました。
摩利支天は、走る猪に乗って表現される事が多いです。
禅居庵の摩利支天像も、七頭の猪の上に座っています。
禅居庵の境内に、猪が多いのはそのためです。
ちなみに禅居庵は、「日本三大摩利支天」の1つに数えられています。
残り2寺は、金沢市の宝泉寺。
そして、東京の上野にある徳大寺です。
それでは、禅居庵(摩利支尊天堂)の見所とご利益を紹介します。
何かの役に立てば、幸いです。
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禅居庵(摩利支尊天堂)の見所
禅居庵(摩利支尊天堂)の猪
禅居庵と言えば、猪。
境内のあちらこちらにいる猪を紹介します。
狛猪
寺社を守護する狛犬。
しかし、禅居庵では、狛猪が守っています。
阿形の狛猪。
吽形の狛猪。
阿形の狛猪は、まだいます。
もちろん、吽形の狛猪も存在。
さらに、このような阿形の狛猪もいます。
同じく、このような吽形の狛猪も鎮座しています。
色合いが、一番猪に近いかもしれません。
また、ごつごつして野性味も溢れています。
禅居庵を訪れた時は、狛猪達に注目してみて下さいね。
猪の像
猪の像です。
反り返る姿が、迫力があります。
ところで、上記の写真で気になる所はありませんか。
心霊写真とかそういうのではありません。
猪の後ろ足に、注目して下さい。
何か白い布みたいなものが、巻かれています。
気になりませんか?
そこで、写真をアップにして確認しました。
そうすると、布ではなく紙だと判明。
そこで新たな疑問が浮かびます。
この紙は、一体何なのでしょうか?
色々調べてみると、おみくじでした。
引いたおみくじを、猪の足に結んだみたいです。
おみくじを結ぶのは、その神社の神様とご縁を結ぶという意味があると聞きました。
足に巻かれているモノに気づいた時は、このような風習があるのかな?
そう思ったのですが、おみくじを結んでいただけでした。
なにわともあれ無事に判明して、良かったです。
モヤモヤしていた気持ちが、スッキリしました。
手水舎のイノシシ
参拝者の身を浄めるためにある手水。
そこにも、イノシシがいます。
こちらが、手水舎の猪です。
近づくと、口から水が出ます。
チロチロと猪の口から流れる水です。
この水で手と口を浄めてから、本堂へ参拝します。
亥おみくじ
巨大な猪に、引き連れられる小さな猪達。
実はこの小さな猪達は、禅居庵のおみくじです。
禅居庵のおみくじは、猪を象った陶製となっています。
この中におみくじが入っているという訳です。
おみくじを引いた方が、そのまま納めていったのでしょう。
猪の絵馬やお守り
もちろん絵馬も、猪が描かれています。
御守りにも、猪がデザインされたものが多いです。
猪に見立てたピンクの御守りが、とても可愛いですよ。
摩利支天堂
「日本三大摩利支天」の1つに数えられる禅居庵。
もちろん、摩利支天も見所の1つです。
秘仏・摩利支天像が安置されている摩利支天堂です。
開運勝利を招き、そして亥年生まれの方にご利益があります。
秘仏なので、基本的には公開されていません。
見所の1つなのに、拝覧する事は出来ないのでしょうか?
いえ、ご安心ください。
年に1度の御開帳の日だけ、拝覧する事が可能です。
何十年に1度だけ、公の場に出現するご本尊もあります。
それに比べたら、1年に1回も機会があるのは、有難いです。
秘仏の御開帳の日は、毎年10月20日。
13時から法要が営まれます。
摩利支天堂には、猪が潜んでいます。
上記の写真を参考に、ぜひ探してみて下さいね。
また、本堂には猪の置物が置かれていました。
多分、奉納されたものだと思います。
境内の色々な場所にいる猪たち。
禅居庵へ訪れた時は、ぜひ探してみて下さい。
禅居庵の祭事・行事
1月は、初詣と新年祭。
2月は、節分と星祭。
3月から12月(10月は除く)まで、縁日が行われます。
そして、10月20日はご開帳大祭です。
ご開帳大祭の日は、開山毎歳忌や採燈大護摩供も行われます。
秘仏を拝覧する事が出来るので、この日の参拝はオススメです。
禅居庵の御朱印
禅居庵は、御朱印が頂けるお寺です。
授与所にて、授与されています。
書置きのみ。
御朱印帳へ、直接書く事はないようです。
禅居庵の坐禅
禅居庵では、坐禅体験が出来ます。
しかも、参加費は無料。
また、参加するのに予約も必要ありません。
誰でも自由に体験出来ますよ。
坐禅体験に参加出来るのは、毎月のご縁日の日。
大般若法会の後に、坐禅と法話の会が催されます。
気になる方は、坐禅体験に参加してみて下さい。
ご縁日の大般若法会は、10時から始まります。
建仁寺へ続く出入り口
建仁寺の塔頭寺院である禅居庵。
境内には、建仁寺へ続く道が存在ています。
こちらが、その出入り口。
境内の東側に存在しています。
道はこのような感じです。
建仁寺へ行く場合は、近道になります。
ぜひ利用して下さい。
禅居庵の駐車場
禅居庵には、駐車場が存在いていません。
公共交通機関を利用して、訪れて下さい。
禅居庵へのアクセス
禅居庵への行き方です。
京都駅から市バス86、106、110、206に乗車。
清水道の停留所で下車、徒歩約10分。
あるいは、市バス86・206に乗車。
東山安井の停留所で下車、徒歩約7分。
(周辺地図)