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冠者殿社と誓文払い。

冠者殿社を、訪れました。
その時の写真は、「冠者殿社と誓文払い」に掲載しています。

冠者殿社は、京都市下京区にある八坂神社の境外末社です。
冠者殿社と書いて、「かんじゃでんしゃ」と読みます。

祭神は、素戔鳴尊(すさのおのみこと)です。
素戔鳴尊は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟。

2柱の間で、誓約(うけひ)が交わされました。
その事から、誓文の神様として祀られています。

また、土佐坊昌俊の霊を祀っていると言われています。
土佐坊昌俊は、平安時代末期の武将です。

土佐坊昌俊には、次のような話が伝わっています。

◆土佐坊昌俊の源義経襲撃事件◆

源頼朝から源義経暗殺の命を受けた土佐坊昌俊。
夜襲の計画を練りましたが、事前に発覚。

義経の家来である武蔵坊弁慶に、捕まってしまいます。
その時に、義経暗殺の意思がないという誓紙を書きました。

しかし、その誓いを破り、その日の内に義経を襲撃します。
結果、暗殺は失敗に終わり、土佐坊は暗殺されました。

-終-

誓文の神様として祀られている素戔鳴尊。
誓約を破ったのに祀られている土佐坊昌俊。

今回は、そんな冠者殿社と誓文払いを紹介します。
何かの役に立てば、幸いです。

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冠者殿社の概要

冠者殿社と誓文払い

四条通にある新京極の入口の南側。
そこに、冠者殿社があります。

四条通を歩くたびに、気になっていた社です。
繁華街にあるので、かなり違和感があります。

この違和感が、気になっていた理由です。
四条通を歩いている時は、基本急いでいる時が多いです。

そのため、気になりつつも、止まって見る事はありませんでした。
しかし、今回じっくりと冠者殿社を観察しました。

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冠者殿社です。
地元の商売人から信仰を集めています。

毎年10月20日に、誓文払いと呼ばれる祭りが行われていました。
一時期廃れていましたが、現在は形を変えて行われています。

◆誓文払いについての簡単な説明◆

昔の商人は、商売が出来る事への感謝。
そして、利益を得る事に対する罪悪感がありました。

この感謝の印と罪悪感の清算のため、1年に1回大安売りを行います。
これが「誓文払い」と俗に言われる行事です。

この「誓文払い」は、現在の歳末大安売りの起源となりました。

-終-

冠者殿社は、年末大安売りの発祥の地でもある訳です。
商売人ではないのですが、良い買い物が出来るように手を合わせました。

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冠者殿社には、御朱印が授与されています。
ただし、この場所には人がいません。

それでは、どこで冠者殿社の御朱印を拝受する事が可能なのか。
それは、八坂神社です。

八坂神社の授与所にて、頂く事が出来ます。
八坂神社のある場所は、ここから東に真っ直ぐ歩いた先です。

距離にすると、約1.2キロ。
徒歩圏内だと思います。

(※八坂神社の御朱印については、こちらを参考にして下さい。
八坂神社の御朱印と御朱印帳。

四条通りを歩く機会がある方。
気か向いたら、冠者殿社を参詣してみて下さいね。

冠者殿社の駐車場

冠者殿社には、駐車場がありません。

冠者殿社へのアクセス

冠者殿社への行き方です。

阪急「河原町駅」で下車。
そこから、徒歩3分~4分で到着。

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(周辺地図)