地主神社といえば、京都市の中でも縁結びにご利益がある神社として有名です。
読み方は、「じぬしじんじゃ」ではなく「じしゅじんじゃ」。
この神社を訪れてカップルになったと効果を自慢する人がいる一方、そんなに効果がなかったと嘆く人もチラホラいます。
それは、どこの神社でも同じ。
神社で祈願した人の全ての願い事が叶う訳ではありません。
私の場合ですが、毎回叶うと信じてどこの神社でもお参りしています。
叶った事もあれば、叶わなかった事も当然あります。
そんな縁結びにご利益がある地主神社。
毎年に4月にさくら祭りが行われます。
その名も、えんむすび祈願さくら祭り。
地主神社らしい、縁結び押しのお祭りです。
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地主神社のえんむすび祈願さくら祭り、白川女による桜の献花
地主神社のえんむすび祈願さくら祭り
地主神社は、古くから桜が美しく咲く事で有名でした。
世阿弥作の謡曲「田村」にも、ここの地主桜について謡われた箇所が存在します。
また、松尾芭蕉の師にあたる北村季吟や芭蕉十哲の一人室井其角が、ここの桜をテーマにして歌を詠みました。
そんな多くの人に愛されいる地主桜。
一重と八重が1本の木から同時に咲く珍しい桜です。
あまりの美しさから、嵯峨天皇が3度御車を引き返してこの桜を観賞したとか。
そこから、御車返しの桜とも呼ばれています。
白川女の花使いによって、毎年御所に桜が届けられたそうです。
御車返しの桜は、全国にいくつか存在します。
常照皇寺や鎌倉の極楽寺の八重一重咲分桜がそうです。
現在境内に植えられている桜は、佐野藤右衛門の手によって移植されたものです。
当時のモノではありません。
そんな桜の名所で行われる、えんむすび祈願さくら祭り。
今年は、平成29年(2017)4月10日10時から開催されます。
白川女による献花。
本殿前の拝殿で、謡曲の奉納。
北村季吟の句碑での献詠が行われます。
このえんむすび祈願さくら祭りに訪れる人は、大きく分けて2つに分類されます。
1つは、純粋に縁結びの祈願に訪れる方。
地主神社は超縁結び押しなので、恋人が欲しい、カップルになりたいと思う方が訪れるのは当然ですよね。
もう1つは、白川女を撮影したい方。
今はどうなのか分かりませんが、私が以前訪れた時は、結構な数の人がいました。
白川女を撮影する機会はあまりないので、気持ちは分かります。
地主桜の下で、縁結び祈願をするも良し。
白川女の撮影に、全力を尽くすも良し。
春の麗らかな陽気の中、えんむすび祈願さくら祭りに参加するのも楽しいのではないでしょうか。
地主神社へのアクセス
JR京都駅から市バス206・100系統に乗車。
五条坂か清水道(きよみずみち)で下車して、徒歩約10分。
清水寺の舞台横に、地主神社は存在しています。
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