千本ゑんま堂(引接寺)は、京都市上京区にあります。
除夜の鐘を、撞く事が出来るお寺です。
除夜の鐘とは、大晦日から元旦にかけて撞く鐘の事です。
全国各地で、大晦日の夜に鐘の音が鳴り響きます。
鐘が撞かれる回数は、108つ。
人間が持つ煩悩の数108つと同じです。
108回撞く事により、煩悩を浄化します。
その響きを聞いた事がある人は、多いのではないでしょうか。
引接寺の大晦日は、除夜の鐘の他にも行事があります。
それは、ゑんま堂茶室ふげん堂で開かれる除夜釜です。
除夜釜は、有料となっています。
そして、予約が必要です。
今回は、千本ゑんま堂(引接寺)の鐘を紹介します。
少しでも、何かの役に立てば幸いです。
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千本ゑんま堂(引接寺)で除夜の鐘の見所
千本ゑんま堂(引接寺)で除夜の鐘の概要
引接寺の除夜の鐘は、一般参加が可能です。
事前に予約などは、必要ありません。
(千本ゑんま堂の鐘つき堂)
引接寺で撞かれる梵鐘は、境内の北側にあります。
藤井國安の刻銘がある梵鐘です。
除夜の鐘の他に、お精霊迎え(※)の時も活躍します。
(※千本ゑんま堂(引接寺)のお精霊迎えは、こちらを参照して下さい。
☆千本ゑんま堂(引接寺)のお精霊迎え・送り。)
引接寺の除夜の鐘は、108つではありません。
108回撞き終わっても、撞く事が可能だそうです。
開始時間は、23時45分からとなっています。
参加料は、志納制です。
志納とは、志に見合った額の事。
決まった額は、定められていません。
ただ、最低料金が設定されている場合があります。
また、暗黙の了解で、相場というのも存在します。
御朱印が志納だった場合は、300円から500円が目安です。
拝観が志納だった場合も、同じく300円から500円でしょう。
除夜の鐘だった場合は、どうでしょうか?
個人的にですが、100円以上なら問題ないと思います。
引接寺では、事前に整理券が発行されます。
整理券の発行は、23時からです。
また、大晦日には、17時から除夜釜と茶釜供養も行われます。
予約制となっており、料金は3,000円です。
古い茶釜の供養とお茶席での一服。
茶筅を燃やした火で焼いたおもちが頂けます。
また、おそば付きです。
気になる方は、千本ゑんま堂へ問い合わせてみて下さい。
引接寺(千本ゑんま堂)について
引接寺は、小野篁が閻魔法王の姿を刻んだ像を、祠に安置して建立したのが始まりと伝えれれています。
小野篁とは、平安時代前期の公卿です。
昼は宮中、夜は閻魔大王に仕えていたという伝説を持っています。
ご本尊は、もちろん閻魔法王。
高さ2.4m、幅2.4mの木製の像です。
残念ながら、創建当初に安置されていた閻魔法王の像は、応仁の乱の戦火により、焼失してしまいました。
現在は、長享二年に仏師・定勢によって再現された像です。
この地は、かつては京都三大葬送地の1つ蓮台野の入口にあたります。
そのため、石仏や卒塔婆が無数に、この周辺にはありました。
その事から、千本という地名が残ったと伝わっています。
千本ゑんま堂と呼ばれるのも、この地名からきています。
千本ゑんま堂の駐車場
駐車場はありません。
公共交通機関をご利用下さい。
千本ゑんま堂へのアクセス
京都市バス「千本鞍馬口」もしくは「乾隆高前」停留所で下車してすぐ。
(周辺地図)
京都の大晦日
・京都で除夜の鐘を撞けるお寺。
千本ゑんま堂(引接寺)の祭事・行事
・千本ゑんま堂大念仏狂言。雨天は決行。
・千本ゑんま堂(引接寺)の風祭り。