今宮神社は、京都市北区にあります。
京都の三奇祭の1つ、やすらい祭が行われる神社です。
疫病の退散にご利益があるとして、多くの参拝者が訪れます。
先にあげたやすらい祭も、疫病の鎮静を祈願した習わしです。
また、別名玉の輿神社とも呼ばれ、こちらの信仰も集めています。
このように呼ばれるのは、徳川家第5代将軍綱吉の生母・桂昌院との係りによるものです。
一説によると、桂昌院は陣の八百屋の娘として生まれたそうです。
その娘が、将軍の母となり、従一位の高位にまで昇り詰めました。
玉の輿という言葉は、この桂昌院の成り上がった人生が起源とも言われています。
桂昌院は、故郷の西陣の活性化と繁栄を望んだ人物。
当時荒廃していた今宮神社の復興にも、努めました。
その事から、桂昌院と係りがある今宮神社は、玉の輿神社と呼ばれるようになったのです。
神社には、玉の輿守なるお守りも授与されています。
玉の輿も、縁結びの1つ。
参拝すれば、良縁に恵まれるかもしれませんよ。
そんな今宮神社で、毎年4月の第2日曜日にある行事が行われます。
冒頭で書いた、やすらい祭です。
【スポンサーリンク】
今宮神社のやすらい祭、花傘に入って厄除け
今宮神社のやすらい祭
今宮神社のやすらい祭は、疫病を鎮めて健康を祈願する祭です。
今年は、平成29年(2017)4月9日に行われます。
注意点は、雨天中止という事です。
雨が降ったら開催されません。
このお祭りの起源は古く、平安時代から行われています。
何度か中絶の憂き目に遭いましたが、桂昌院が神輿や御鉾の寄進したことより再興、現在に至っています。
囃子や歌舞によって悪疫を追い立てて、紫野疫社に送り込み、神様の力によって鎮めるのこの祭。
見頃は、練り衆と呼ばれる行列でしょう。
行列に参列する人物が、とても多い。
先立、鉾、御幣持ち。
行列を指揮する督殿、羯鼓(小鬼)、羯鼓廻し、大鬼、花傘、音頭取り、囃子方と続きます。
羯鼓(小鬼)は、幼い少年が演じているのが特徴です。
赤髪に、緋色の小袖、白袴、胸に羯鼓という太鼓を付けています。
大鬼も、小鬼と同じく赤い姿。
ファーストガンダム世代なら、その赤さに燃える事間違いなしです。
ちなみに、巨大な花傘の下に入ると、その年は厄を逃れるという言い伝えが残っています。
また、この日が晴れると、他の京都の祭はすべて晴れるとか。
2015年4月12日、晴天に恵まれたのなら、1度は見に行っても損はないお祭です。
その他のやすらい祭
やすらい祭は、今宮神社を含め、玄武神社・川上大神宮・上賀茂の4つのやすらい踊保存会により保存・伝承されています。
それぞれ若干の違いがあるので、見比べてみるのも面白いかもしれません。
今宮神社へのアクセス
今宮神社への行き方です。
市バス46・66番系統に乗車、今宮神社前で下車してすぐ。
(周辺地図)