東福寺は、京都市東山区にあるお寺です。
寺名は、奈良最大の寺院の東大寺と奈良で最も盛んだった興福寺から1文字づつ取って付けられました。
東福寺は、国宝・重要文化財などを含め、数々の貴重な絵画や彫刻・工芸品を所有しているお寺としても有名です。
その中には、普段は非公開のモノも存在しています。
大涅槃図もその1つです。
この大涅槃図を、見る事が出来る行事があります。
それが、東福寺の涅槃会。
その時に、大涅槃図が御開帳されます。
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東福寺の涅槃会、蒼龍図を観賞
東福寺の涅槃会
東福寺の涅槃会は、毎年行われます。
平成29年(2017)3月14日から3月16日まで。
涅槃会(ねはんえ)とは、釈迦様が亡くなられた2月15日にちなんで行なわれる行事の事です。
東福寺では、京都三大涅槃図の1つに数えられる大涅槃図が、本堂に掛けられ法要が行われます。
大涅槃図を描いたのは、室町時代の画僧・吉山明兆。
普段は非公開の東福寺の大涅槃図。
この法要期間中に、観賞出来るチャンスが訪れる訳です。
東福寺の大涅槃図には、珍しい特徴があります。
それは、猫が描かれている事。
大涅槃図には、十二支の動物はいますが、猫は描かれていません。
ネズミの策略により、お釈迦様の最後に間に合わなかったためです。
しかし、東福寺の大涅槃図には猫がしっかりと描かれています。
通称、魔除けの猫。
明兆が大涅槃図の制作中の事。
絵具が足りなくなると、猫が咥えてもってきてくれたそうです。
その事のより、猫の絵が加えられたとか。
東福寺の涅槃会の行事に参加された際は、ぜひ猫を探してみて下さい。
また、通常非公開の本堂を拝観する事が出来ます。
本堂の天井の蒼龍図を、真下から見る事が可能です。
この蒼龍図は、堂本印象氏により描かれたもの。
堂本印象は、京都生まれの日本画家です。
非公開時も蒼龍図は、このように一応外から見る事は出来ます。
本堂が非公開の時は、外からそっと見学しましょう。
望遠レンズがあれば、写真撮影も可能です。
東福寺の四季
東福寺は四季折々の風景が楽しめます。
オススメは、初夏と秋です。
初夏の東福寺は、こんな感じです。
★東福寺の新緑、青もみじを観賞。
一方、秋の東福寺は、このような光景を見る事が出来ますよ。
★東福寺の紅葉、見頃や現在の状況。写真で紹介。
東福寺の駐車場
東福寺には、駐車場があります。
車で行かれる方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
自転車置き場もありますので、自転車で行く事が出来ますよ。
東福寺へのアクセス
JR京都駅からJR奈良線に乗車、1駅目の東福寺駅で下車。
徒歩で、約10分。
京阪東福寺駅からも同じく歩いて約10分で到着。
市バスを利用する場合、202・207・208系統に乗車。
東福寺バス停留所で下車。
さらに詳しいアクセス方法は、こちらを参考にして下さい。
★東福寺へのアクセス。京都駅からの行き方。駐車所はあり。
(周辺地図)