信行寺は、京都市左京区にあります。
伊藤若冲の花卉図天井画で知られるお寺です。
花卉図と書いて、読み方は「かきず」。
伊藤若冲が、晩年に手がけた天井画となっています。
通常は非公開ですが、特別拝観の時に見る事が可能です。
特別拝観は、毎年行われている訳ではありません。
特別公開の機会を逃すと、二度と見れない可能性もあります。
ぜひ特別公開が催される時は、信行寺へ足を運んでみて下さい。
ちなみに、境内は散策する事が出来ます。
観光寺院ではないので、拝観料金も必要ありません。
今回は、信行寺の花卉図天井画の特別公開を紹介します。
少しでも何かの役に立てば幸いです。
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信行寺の花卉図天井画の特別公開の見所
信行寺の花卉図天井画の特別拝観の概要
信行寺の花卉図天井画は、特別拝観の時に観賞する事が出来ます。
今年の特別公開期間は、平成28年(2016)11月11日から13日。
拝観時間は、9時から16時です。
特別拝観料金は、800円となっています。
(信行寺の花卉図特別公開のチラシより)
花卉図は、伊藤若冲が83歳の頃に描き上げられた作品です。
若冲は、晩年を伏見区にある石峰寺で過ごしました。
もともと花卉図は、その石峰寺の観音堂の天井画です。
明治時代に人の手に渡り、信行寺へと寄進され現代に至ります。
天井画の大きさは、4.8m×11.5m。
八段・二十一列の合計168の格子面に分かれています。
格子面の大きさは、38㎝×38㎝。
その1つ1つには、花卉が描かれています。
最も多い絵柄は、牡丹。
それに続くのが、菊・梅です。
他にも、藤・朝顔・紫陽花・桃・蓮・百合。
芍薬・向日葵・サボテン・ハイビスカスなども描かれています。
見る機会が、本当に限られる花卉図。
特別公開中に、京都旅行を考えている方。
ぜひ信行寺へ訪れて、伊藤若冲の傑作を満喫して下さい。
伊藤若冲について
江戸時代中期に京都で活躍した絵師です。
京・錦小路にあった青物問屋「枡屋」の長男として生まれます。
40歳の時に、家督を弟に譲り、絵師の仕事の専念。
数々も名作を生みだしました。
果蔬涅槃図や雪中雄鶏図。
樹花鳥獣図屏風などの作品を残しています。
京都の伊藤若冲関連の記事は、こちらを参照して下さい。
☆若冲と錦市場。ナイトミュージアム開催。
伊藤若冲の作品を、シャッターアートで紹介したイベントです。
数々の作品を、無料で見る事が出来ました。
☆宝蔵寺の御朱印と御朱印帳。
伊藤家の菩提寺です。
伊藤若冲筆の髑髏図や竹に雄鶏図を所有しています。
また、髑髏図スタンプの限定御朱印の拝受も可能です。
信行寺、花卉図の特別拝観記
信行寺は、通常は非公開のお寺です。
しかし、特別拝観が行われる時があります。
その時に、本堂の天井にある花卉図を観賞する事が可能です。
平成28年(2016)の秋の3日間、特別拝観が行われました。
花卉図の保存のため、特別拝観は今回限りの可能性も高いとの噂。
そう思ったので、初日の11月11日に信行寺へ訪れました。
信行寺へ訪れたのは11時頃。
伊藤若冲人気のため、なかなかの混雑ぶりです。
ちなみに、こちらが花卉図です。
実物は写真撮影出来ませんので、看板のアップで紹介します。
特別拝観料金は、800円。
チケットは、こんな感じです。
伊藤若冲の花卉図は、こちらの本堂内で観賞する事が出来ます。
もちろん、本堂内は写真撮影不可なのです。
本堂内では、まずはご住職が花卉図について説明。
どの場所にどの花が描かれているか教えてくれます。
そのため、それ程知識が無い私でも楽しめました。
トリカブトの絵が、女性に人気があるそうです。
一通り説明が終わったら、自由に観賞出来ます。
天井を照らすLEDライトを挟んで、時計回りに移動です。
一定時間が過ぎたら、入れ替えとなります。
観賞時間に制限はありますが、十分に堪能する事が可能です。
また、LEDライトで天井を照らしているので、見やすいです。
暗くて見えないという事はありませんでした。
ご住職が教えてくれた見所をチェック。
花卉図を満足して、出口へ。
出口付近には、物販コーナーが設けられていました。
その近くには、御朱印の授与場所も存在。
信行寺は、普段は御朱印を授与していないお寺。
貴重な機会なので、2種類とも拝受しました。
ちなみに書置きです。
ただ、印刷ではありません。
全部見終わるのに時間的に、20分~30分くらいでした。
滅多に見る機会がない作品が観賞出来て、満足です。
信行寺の駐車場
信行寺は、駐車場はありません。
公共交通機関を利用して下さい。
信行寺へのアクセス
信行寺への行き方です。
地下鉄東西線「東山駅」下車、徒歩6分。
あるいは、市バス「東山仁王門」停留所で下車してすぐ。
(周辺地図)