お首地蔵尊を発見したので、祈願しました。
その時の様子は、「お首地蔵尊で祈願」に掲載しています。
お首地蔵尊は、京都市北区に祀られているお地蔵様です。
首から上の病気にご利益があり、地元の人達から信仰されています。
この地に、お首地蔵尊の祠が建ったのは、昭和29年(1954)の事です。
地元の宮大工の手によって、建てられました。
しかし、長年の風雨により、祠の柱が劣化。
老朽化した祠は、傾いてしまいました。
そこで、地元の町内会の手によって、改修が行われます。
改修工事が終わったのは、平成28年(2016)の事です。
木造の新しい祠は、間口2m30㎝、奥行き1m40㎝、高さ2m80㎝。
屋根の瓦は、以前の卍が入ったものが再利用されています。
その祠に、計33体のお地蔵様を安置。
そして、現在に至ります。
今回は、北区にあるお首地蔵尊を紹介します。
何かの参考になれば、幸いです。
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お首地蔵尊の見所
お首地蔵尊で祈願
平野神社は、京都の桜の名所です(※)。
多くの種類の桜の木が、境内に植えられています。
(※平野神社の桜の写真は、下記に掲載中です。
★平野神社の桜。見頃や開花状況。ライトアップあり。)
その桜の中には、冬に鑑賞できる桜も存在します。
十月桜です。
その十月桜を、平野神社で見てきました。
その帰りに寄ったのが、お首地蔵尊です。
上記の地図を見て下さい。
平野神社からお首地蔵尊まで、歩いてすぐです。
到着しました、お首地蔵尊。
お首地蔵尊は、住宅街の中にあります。
最近建て替えられただけあって、祠はまだまだ綺麗です。
この中に、お地蔵様が祀られています。
お首地蔵尊が祀られた時期は、不明です。
しかし、次のような話が伝わっています。
◆お首地蔵尊について◆
江戸時代の末期、この地域は衣笠村と呼ばれていたそうです。
当時は、竹藪で覆われており、人通りも少ない地域でした。
その村に、夜ごと辻斬りが現れたそうです。
困った村人は集まり、辻斬り対策を話し合います。
その話し合いの中、辻斬りにあった人の菩提の弔いと安全を祈願して、三体のお地蔵様を祀る事になりました。
そうすると、辻斬りはピタリと止んだそうです。
その代わり、三体のお地蔵様の首が斬り落とされていました。
それを見た村人は、お地蔵様が身代わりになってくれたと感謝します。
そして、身代わり地蔵として、崇めるようになったそうです。
-終-
現在では、首から上の病気にご利益があるとして、地域の人たちから親しまれています。
こちらが、再利用された卍の瓦です。
そして、祠の中を見ると、確かにお地蔵様が祀られていました。
そのお地蔵様に、祠の前で手を合わせます。
地域のお地蔵様なので、観光客はいません。
ひっそりとしていました。
しかし、夏の地蔵盆の時は、子供で賑わいそうですね。
お首地蔵尊は、北野天満宮や平野神社の近くにあります。
北野天満宮や平野神社は、京都の観光名所です。
訪れる方は、多いのではないでしょうか。
その2社を訪れた後、ぷらりとお地蔵様へ立ち寄ってみませんか。
観光名所ではありませんが、地域密着の地蔵尊への参拝も、案外良いものですよ。
お首地蔵尊の駐車場
ありません。
お首地蔵尊へのアクセス
お首地蔵尊への行き方です。
嵐電(京福)北野白梅町駅で下車。
そこから、徒歩5分ほどで到着。
(周辺地図)