仁和寺は、京都市右京区御室にあります。
仁和寺の御室桜は、京都で人気のある桜です。
京都の遅咲きの桜と言えば、この仁和寺の御室桜を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
御室桜と書いて、読み方は「おむろざくら」。
「みむろざくら」とも読めますが、間違った読み方です。
そして、仁和寺は、「にんなじ」と読みます。
「にわじ」や「にわてら」ではありません。
そんな仁和寺は、二人の天皇のよって建てられました。
光孝天皇の勅願で建設が始まりましたが、その完成を見ることなく崩御します。
その光孝天皇の意思を継いだのが、宇多天皇です。
そして、仁和4年(888年)に、仁和寺は無事に完成します。
宇多法皇は出家後、仁和寺西南の場所に御座所を設け、住み続けました。
この事から、御室御所(おむろごしょ)とも呼ばれています。
今回は、仁和寺の桜(御室桜)を紹介します。
何かの役に立てば、幸いです。
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仁和寺の御室桜。見ごろや開花情報
仁和寺の御室桜
仁和寺の境内で春に咲く桜は、染井吉野、しだれ桜、そして御室桜となります。
まず咲くのが、染井吉野、しだれ桜です。
その後、遅咲きの御室桜が花を咲かせます。
仁和寺の染井吉野の見頃が、例年3月下旬から4月上旬。
しだれ桜の見ごろが、例年4月上旬から4中旬。
そして、御室桜が、例年4月中旬となっています。
違う種類の桜が、長期間楽しめるのが春の仁和寺の魅力です。
御室桜の特徴は、樹の低さにあります。
高さは約2メートルと、ちょうど人の身長ぐらいです。
樹が低いと、何が良いのでしょうか?
1つは、目の前で桜の花が観賞出来る事。
もう1つは、記念写真が撮りやすい事です。
重要文化財の五重塔を入れつつ、御室桜を撮影するのが定番となっています。
仁和寺を訪れた時の記念写真としても、人気がある撮影スポットです。
京都旅行に来ていた夫婦に、撮影を頼まれたのは良い思い出です。
御室桜なのですが、江戸時代に書かれた「京城勝覧(貝原益軒著)」に次の様な記述があります。
「境内の奥に八重桜多し、洛中洛外にて第一とす……」
この記述から、昔は御室桜は八重桜が多かった事が分かります。
それでは、現在も八重桜が多いのでしょうか?
実は、現在ではそのほとんどが一重桜になっています。
桜の木も、時代とともに変化するんですね。
ただ、八重桜が全く無くなった訳ではありません。
今でも八重桜の木は、18本程は残っているそうです。
仁和寺に訪れた時に、八重桜を探してみるのも面白いと思います。
そして、八重桜と一重桜の御室桜を撮り比べて下さいね。
この時期は、伽藍特別入山として拝観料が必要になります。
期間は、開花状況により変化するので、ご注意ください。
拝観料金は、大人500円。
そして、小中学生200円です。
仁和寺の御室桜の見頃と開花状況
今年の仁和寺の御室桜の見頃と開花状況です。
令和3年(2021)
令和3年(2021):-。
過去の仁和寺の御室桜の開花状況
過去の仁和寺の御室桜の開花状況です。
過去の情報を知る事により、今年の開花状況の予想に役立てて下さい。
定期的に各所で開花状況をチェックして、変化があれば随時更新予定です。
平成27年(2015)
平成27年(2015)3月27日:まだつぼみ。
平成27年(2015)4月7日:見頃です。
平成27年(2015)4月9日:御室桜は満開をキープ中。
平成27年(2015)4月13日現在、まだ御室桜は見頃。
平成28年(2016)
平成28年(2016)4月1日:染井吉野、咲き始め。御室桜、蕾。
平成28年(2016)4月8日:しだれ桜、見頃。御室桜、5分咲き。
平成28年(2016)4月10日:御室桜、満開。
平成29年(2017)
平成29年(2017)4月7日:御室桜、咲き始め。
平成29年(2017)4月12日:御室桜、見頃。
平成30年(2018)
平成30年(2018)3月31日:これから。
平成30年(2018)4月2日:咲き始め。
平成30年(2018)4月8日:見頃です。
平成31年(2019)
平成31年(2019)3月31日:染井吉野は咲いてます。御室桜はまだ。
平成31年(2019)4月5日:御室桜はこれから。
令和2年(2020)
令和2年(2020)3月18日:つぼみ。
令和2年(2020)3月24日:まだこれから。
令和2年(2020)3月28日:まだこれから。
仁和寺までのアクセス
京都駅から市バス26に乗車、御室仁和寺の停留所で下車してすぐ。
嵐電(京福電車)御室仁和寺駅で下車、徒歩2分ほどで到着。
更に詳しいアクセス方法は、こちらを参照して下さい。
・仁和寺へのアクセス。京都駅からの行き方。
(周辺地図)
京都の桜の名所
・京都の桜。見ごろや開花時期。桜の名所も掲載中。