藤森神社で、5月に行われる藤森祭。
クライマックスの駈馬神事を始め、多くの行事が行われます。
5月3日は、神輿担ぎや藤森太鼓。
5月4日は、節句祭や宵宮祭。
そして、最終日の5月5日は、神幸祭の時に華やかで優美な神輿を担ぎ、氏子の安全を祈願します。
この日は、これだけでは終わりません。
武者行列で、朝渡(あさわたり)、皇馬(こんま)、七福神(しちふくじん)、払殿(ほって)が町を歩るく姿を観賞が可能です。
そして、駈馬神事で疾走する馬を観賞。
曲乗りする乗子の技に酔いしれて、藤森祭は無事に閉祭となります。
今回紹介するのは、この最終日に行われる駈馬神事です。
ちなみに、駆馬神事ではありません。
「かけ」の漢字は、馬に丘の「駈」です。
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藤森神社の駈馬神事
早良親王が陸奥反乱の際に、藤森神社で祈誓出陣。
その時の様子を象ったものが、駈馬神事の始まりです。
その後、各藩の馬術指南役、町衆ら競い合い、大陸系の曲芸的な馬術の影響を受けながら、現在の形になっていきました。
(藤森神社の神馬像)
駈馬神事で、現在行われている技は以下の七つです。
1.手綱潜り:敵矢の降りしきる中、駈ける技。
2.逆乗り(地藏):敵の動静を見ながら、駈ける技。
3.矢払い:敵矢を打払いながら、駈ける技。
4.横乗り:敵に姿を隠して、駈ける技。
5.逆立ち(杉立ち):敵を嘲りながら、駈ける技。
6.藤下がり:敵矢の当たったと見せて、駈ける技。
7.一字書き:前線より後方へ情報を送りながら、駈ける技。
どの技も凄いのですが、藤下がりは個人的に必見です。
馬に逆さになったまま駆け抜ける曲乗りは、テンションが上がります。
駈馬神事の時間
午後1時と午後3時の2回行われます。
まず、馬場整備後、関係者のお祓い、馬場のお祓い。
その後、時代行列が続き、駈馬神事の開始。
駈馬神事は、午後1時20分ぐらいから始まります。
午後3時の部は、10分後の午後3時10分の開始です。
関係者や馬場のお祓いがないため、早めの開始時間となります。
40分ぐらい様々な曲乗りが行われた後、終了。
雨天の場合
昨年(2014)の5月5日は、あいにくの小雨。
それでも、駈馬神事は無事に行われました。
この事から、小雨程度なら開催するみたいです。
ただ雨の場合だと、傘を利用する人が多くなり、見難くなります。
特に後ろの方だと、絶望的の見難さです。
雨合羽が理想なのですが、強要する訳にはいきませんしね。
雨が降らない事を祈るばかりです。
撮影する時の注意点
藤森神社の駈馬神事は、撮影可能な行事です。
普通の撮影する分には、問題ありません。
ただし、ストロボ・フラッシュは厳禁となっています。
馬が光に驚いて、乗子や観客に危険が及ぶ場合があるからです。
駈馬神事に出る馬は、訓練はされているとは思います。
それでも、フラッシュを馬に当てて良いという理由にはなりません。
撮影前に、必ずフラッシュをオフしましょう。
藤森神社へのアクセス
藤森神社への行き方です。
京阪墨染駅で下車、徒歩7分。
京都駅からだと奈良線に乗車、JR藤森駅で下車。
乗車料金190円、徒歩約5分で到着です。
(周辺地図)
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