錦市場は、伊藤若冲が誕生した地です。
伊藤若冲が生誕して300年。
その記念イベントが、錦市場で開催中です。
錦市場ナイトミュージアムです。
気になったので、見に行きました。
撮影した写真は、下記に掲載中です。
伊藤若冲とは、江戸時代に活躍した絵師。
数々の個性的な作品を、世に残しています。
独特の感性から生み出される作品は、人気が高いです。
そんな若冲が生まれたのが、京都錦の青物問屋(※)。
(※青物とは、野菜や果物の総称)
若冲の作品「野菜涅槃図」が誕生したのも、青物問屋が生家だった事が影響しているのではと伝わっています。
また、錦市場の営業許可を巡って、奔走したのも若冲です。
その結果、錦市場は窮地を脱する事が出来ました。
伊藤若冲と錦市場。
結構、深い縁で繋がっています。
今回は、伊藤若冲の生誕の地でのイベント。
錦市場ナイトミュージアムを紹介します。
何かの役に立てば、幸いです。
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錦市場ナイトミュージアムの見所
錦市場ナイトミュージアムの概要
錦市場ナイトミュージアムは、伊藤若冲生誕300年記念で行われます。
今年の開催期間は、平成28年(2016)10月2日から10月30日まで。
時間は、19時から22時です。
誰でも無料で、観賞する事が出来ます。
東西約390mある錦市場。
その市場にある33店舗のシャッターが、伊藤若冲の作品が描かれるシャッターアートに変貌します。
描かれると言っても、本当に描かれている訳ではありません。
特殊フィルムを貼って、演出しています。
また、シャッターアートがライトアップ。
夜でも見やすいように、工夫されています。
他にも、16日までの20時と21時。
アーケードの天井のスクリーンに、若冲の作品を投影。
多くの人が楽しめるイベントとなっています。
この期間中に、京都で宿泊を考えている方。
夜の錦市場に足を運んでみませんか?
若冲の作品の数々を、目にする事が可能です。
私も訪れましたが、混雑もなく楽しめました。
ゆったりと観賞する事が出来ますよ。
また、これを機に伊藤若冲のファンになった方。
京都の伊藤若冲関連のイベントへ、足を運ぶのもオススメですよ。
京都市美術館では、12月4日まで「若冲の京都 KYOTOの若冲」が開催。
より深く、若冲の事を知る事が出来ます。
伊藤若冲で盛り上がる京都を、ぜひ満喫して下さい。
若冲の作品の写真
若冲の作品が描かれたシャッターアートの写真です。
「群鶏図障壁画」。
同じく「群鶏図障壁画」。
水墨で描かれた様々な佇まいの鶏です。
「亀図」。
亀は、蓬莱亀。
亀全体を見せない構図です。
正月の床掛として、描かれたものと伝わっています。
「松上白鶴図」。
「松上双鶴図」を基にしたと伝わる作品です。
「群鶴図」。
「伏見人形図」。
「竹梅双鶴図」。
「鯉魚図」
「仔犬に箒図」。
黒い箒にじゃれる仔犬です。
公案「趙州狗子」に基づいて描いたと言われています。
「松鷹図」。
「果蔬涅槃図」。
涅槃図とは、釈迦の入滅を描いたものです。
この作品は、そんな涅槃図を野菜と果物(果蔬)で表現。
かすれ(技法)を用いて、60種類以上の果蔬が描かれています。
「芭蕉雄鶏図」。
「鹿苑寺大書院障壁画 葡萄図」。
「鹿苑寺大書院障壁画 月夜芭蕉図」。
鹿苑寺(金閣寺)の大書院を装飾していた障壁画です。
全五十面におよぶ大作となっています。
伊藤若冲44歳の時の作品です。
「菜蟲譜」。
「石燈籠図屏風」。
石燈籠や石柵は、点描法で描かれています。
「鷲図」。
「雪中雄鶏図」。
伊藤若冲の最初期の作品です。
孤高の雄鶏の姿。
その姿に、若冲自身を重ねたのではと言われています。
「鳥獣花本図屏風」
「虎図」。
「竹虎図」。
正伝寺所蔵の「猛虎図」を写した作品です。
「双鶏図」。
「雪芦鴛鴦図」。
「樹花鳥獣図屏風」。
枡目描きと呼ばれるモザイク技法で描かれています。
実在の生き物から空想上の生き物まで。
様々な鳥獣が水辺に集う風景となっています。
錦市場の駐車場
錦市場には、駐車場がありません。
周辺の有料駐車場をご利用下さい
錦市場までのアクセス
市バス5系統に乗車。
「四条高倉(大丸百貨店前)」下車、徒歩2分。
阪急京都線に乗車。
「烏丸駅」で下車、徒歩3分。
京阪本線に乗車。
「四条駅」で下車、徒歩9分。
(周辺地図・赤い線が錦市場)