冠者殿社を、訪れました。
その時の写真は、「冠者殿社と誓文払い」に掲載しています。
冠者殿社は、京都市下京区にある八坂神社の境外末社です。
冠者殿社と書いて、「かんじゃでんしゃ」と読みます。
祭神は、素戔鳴尊(すさのおのみこと)です。
素戔鳴尊は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟。
2柱の間で、誓約(うけひ)が交わされました。
その事から、誓文の神様として祀られています。
また、土佐坊昌俊の霊を祀っていると言われています。
土佐坊昌俊は、平安時代末期の武将です。
土佐坊昌俊には、次のような話が伝わっています。
◆土佐坊昌俊の源義経襲撃事件◆
源頼朝から源義経暗殺の命を受けた土佐坊昌俊。
夜襲の計画を練りましたが、事前に発覚。
義経の家来である武蔵坊弁慶に、捕まってしまいます。
その時に、義経暗殺の意思がないという誓紙を書きました。
しかし、その誓いを破り、その日の内に義経を襲撃します。
結果、暗殺は失敗に終わり、土佐坊は暗殺されました。
-終-
誓文の神様として祀られている素戔鳴尊。
誓約を破ったのに祀られている土佐坊昌俊。
今回は、そんな冠者殿社と誓文払いを紹介します。
何かの役に立てば、幸いです。